認知の偏りを整えて望みを叶えるバランスを取り戻そう♡
潜在意識とか引き寄せとか願いを叶える系のこの手の話って、やっぱり怪しく感じますよね。
そんなメニューのご提供をしている私が言うのもなんですが、もともと占いとか見えない世界系の話も好きだったのもあるけど私の目はきっと他の人とはちょっと違うのかなとも思っています。
医療現場で長く働いてきて、私の専門としてきたものも含めてエビデンス!エビデンス!って世界で揉まれてきましたが、心理系ではこのエビデンスってところがなかなか難しくて。
今臨床現場で行われている心理療法と言われるものも、現場や研究に携わる方々の努力で少しずつエビデンスなるものが積み上げられています。
それでも数値的にこんなに効果あるよー!って示せるのは難しいんですよね。
物事の捉え方は過去の経験からくる盲点との戦い♡
最近では”認知の歪み”という表現が良くない捉え方になってしまうという意見もチラホラあるようで、臨床心理の現場でもこの言葉よりも”認知の偏り”と言われることが増えているようです。
”認知の歪み(偏り)”とは『ある出来事に直面した際に、現実に即していない歪んだ捉え方をすること』を指します。
私たちが出来事や物事に遭遇した際に無意識的に出てくるのが「自動思考」と呼ばれるものです。その自動思考が生まれるには、捉え方や解釈などの認知が大きく影響をしています。
認知の偏りが生じてしまう原因は過去の経験にあります。
認知心理学では、人間が物事や事象を捉える際に、スキーマと呼ばれる物事・事象を認識する枠組みを通して認識していると考えます。
このスキーマは、これまでに経験してきた出来事や周囲の環境が蓄積されることで形作られています。
つまり、失敗経験など過去にネガティブな出来事に繰り返しさらされることで、ネガティブなスキーマが形成され、認知の偏りが生じるのです。
認知が偏ってしまうパターン
認知行動療法などで用いられる「認知の偏り」の代表的な10パターンを紹介します。
認知の偏りや歪みがあるからダメだとか悪いとかではなく、どの視点に立っているんだろう?がわかると見方を変えられるようになりますよ!
なぜならそのような認知パターンが生まれるのも理由があるからで、そこにはその方だけの人生の大切なドラマがあります。
白黒思考
物事を0か100か、白か黒か、勝ちか負けかというような極端な二極思考で考えてしまい、グレーがない認知パターンです。
人間関係においてこの人は「合う」「合わない」、「良い人」「悪い人」といった見方をしたり、行っている行為に関しても「完璧」か「完全な失敗」かという判断になります。
いつも、すべて、絶対などといった言葉が出るときにこの認知パターンの偏りがあります。
過度な一般化
根拠や理由が不十分であるのにもかかわらず、非常に広く一般化した結論を下してしまうことで、一部の要素をすべてのことのように当てはめて捉えてしまう認知パターンです。
たった一回失敗しただけで自分はダメな人間だと思ってしまったり、一度嫌な行為をおこなった人物に対して「悪人」だと思ってしまいます。
べき思考
べき思考は「~すべき」、「~しなければならない」というある価値観に必ず従わなければならないという認知パターンです。
成功しなければならない、人に好かれなければいけない、絶対にミスをしてはいけないなどである。
絶対的な正解として認知しているため、自分自身も苦しめてしまうだけでなく、他者に対しても自分の価値観に沿うよう強いるため、そのようにできなかったとき自責や他責の念が強くなり対人関係でトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。
マイナス思考
ネガティブや否定的な側面ばかり目がいき、それが全てであるように思い込んでしまう認知パターンです。
うまくいっても「まぐれ」だと思い、うまくいかなかったら「やっぱりそうだ」と思ってしまいます。
良いことは目に入りにくくなるため、ネガティブな考えばかりが増えていきます。
特徴的なのは、心のフィルターでは良いことを遮断し見ないようにすることであるのに対し、マイナス思考では何でもないことや良いことを悪いことにすり替えてしまうという違いがあります。
論理の飛躍
もっともな根拠が無いにも関わらず、ネガティブな結論を下してしまうことです。
当人に確認することなくネガティブや否定的に推測してしまう「心の読み過ぎ」と物事が悪い方向になると先読みしてしまう「先読みの誤り」の二種類の認知パターンがあります。
例えば、LINEが既読(未読)無視されたから嫌われたんだ、朝の挨拶をしても返事がなかっただけで自分が相手を怒らせてしまって嫌われたと思い込むことなどが挙げられます。
他者心理に対する推測だけではなく、「自分は一生不幸だ」といった未来に対する誤った結論を下す思考にも現れます。
あの人は絶対またこうしてくる、また絶対失敗するといったように、十分な根拠がないままに悲観的な結論付けをしてしまいます。
拡大解釈と過小評価
拡大解釈は悪いことを必要以上に大きく、過小評価は良いことを極端に小さく考えることです。
些細な仕事のミスをしてしまうとクビになるようなとんでもないことをしてしまったと思ったり、仕事の成功をまぐれで起こったことで大したことはないといった形に考えます。
自分の強みは小さく見え、弱みは大きく感じるといった傾向があります。
しかし、他者が失敗した際には、失敗を大したことないと励ますなど自分には厳しく、他者には寛容という特徴を示します。
感情の理由付け
事実よりも自身の感情を根拠として、自分の考えが正しいと物事の判断をすることです。
やる気が出ないから今はやめておこう、失敗するかもしれないと思うから挑戦はやめておこうなど「先延ばし」の理由付けによく起きるものです。
例えば、試験の前に不安になり、「不安だから、きっと失敗してしまう」と思い込むことが挙げられます。
レッテル
「私は~な人間だ」「あの人は~な人間だ」というようにレッテルを貼り、誤った人物像を創作してしまったり、先入観や偏見によるネガティブなイメージを固定化させてしまうことを指します。
「負け組」という言葉を使って、人生において良いことが無く、何をしても上手くいかないというレッテルをはることがあります。
一度レッテルをはってしまうと、そのイメージと異なる出来事や言動は無視されてしまい、ネガティブなイメージの修正は困難となってしまいます。
心のフィルター
ある物事を全体的に見ることができず、悪い部分のほうへ目が行ってしまい、良い部分を見ないようにしてしまうことで現実を悪く見てしまうことを指します。
複数の具体例から共通点を抜き出すことで、自分はこんな悪いところもあんな悪いところもあるダメな人間だ、といった認知が生まれ易くなります。
例えば、試験で90点をとったとき、間違えてしまった問題にばかり注目し、問題を間違えてしまった自分はなんてダメなんだろうと自己嫌悪に陥ることが挙げられます。
このとき、90点という優秀な成績を残せたことに関しては無視されてしまっています。
個人化
自分がコントロールできないことであっても、自分の責任だと考えることです。
例えば、子どもがいじめに遭ってしまったのは自分の育児が原因だ、あの人が亡くなったのは自分のせいだ、あの人の成功は私のおかげ、といったように非難的な個人化と称賛的な個人化がある。
関係性がしっかりあるものはこの認知パターンではなく、まったく自分が関係していないのにそう思ってしまう認知のケースが該当します。
俯瞰する目を養うと認知する視点が広がる
上手くいかない自分を責める、現実を悪い方にばかり捉えてしまう。
みなさんもあるあるではないでしょうか!
改めて潜在意識とか引き寄せとか願いを叶える系のお話と臨床心理の現場で言われていることをみても、結局は言わんとしていることは同じだなと(また専門家から怒られちゃうね)。
怪しく感じる世界の人が言ってることもザックリ言うとあなたの心を無視しないでってことだし、心理学でも同じだと思っています。
私がご提供しているメニューを心理学の視点で見ると認知行動療法と似てるなって思うんですよ(同じって言うと怒られると思う笑)。
出来事の認知を心地良いものに変える
その後の行動を心地良いもの変える
ただその仕組みを誰にでもわかりやすくロジックにお伝えしているのが望みを叶える方法。
ものの見方=現象やお相手の見方
あなたが受け取っているものは本当ですか?って投げかけて、視点を変えることで違ったものの見方もできるよねっていうことをお伝えしているのです。
認知=受け取り方が変われば、その後の行動も変わってくる。
臨床心理のカウンセリングはまだまだ精神疾患や心の病の方が受けるものっていうイメージが強いけど、認知の歪み(偏り)=盲点(スコトーマ)は誰でも持っているもの。
その偏りを違った方向から受け取ってみたら(盲点を外す)、全く悪いことじゃなかったー!ってなるから生きづらさとは無縁になれるし、いろいろなことを俯瞰して見られるようになるからあなたの可能性はそこからどんどん花開く。
あなたはもともと誰からも愛されてる
誰からも大切にされてる
その世界で生きているのに「私はダメだ、大切にされないんだ、愛されないんだ」っていうのは、ただの認知の偏りなんだとお伝えしたい!
認知の偏りとは拗ねてるとか捻くれてるとか性格が変だとかいうのとは違います。
自分の気持ちを抑え続けて望まない行動をしていたり、ストレスやネガティブな感情のためにそうとしか受け取れないほどに視野が狭くなってるだけのこと。
そんな息苦しい世界からどんどんあなたを解放して存分に愛されている感覚を体感して欲しい。
あなたにピッタリの生き方があるはずだから、一緒に見つけていきましょ☆